兼業えほん作家Tのブログ

オリジナルえほん作品、およびネタ(種)の記録です。

どじんっぽい「なきかんのんさま」ほうろうへん 

 

土人っぽい?)

ナキかんのんさま ほうろう編(仏教の観音様とは関連ありません)

 

ないてるこは、おらんかねーーー!

と、ぼーっと、さがしていたら

 

おった、おった。

なんとまあ、せいだいに、なきじゃくっておった。

なみだ、はなみず、ヨダレ、おもいっきりたらして

おや、もうねたの!

 

かわいいなあ。

しかし、きたねーかお!

ふきふきしてあげよう。

こどもは、ええねえ!きたなくても、かわいい。

いっぱいないたらね、ちょっとずつ、ココロがつよくなって、

わすれるように、なっているからね。

 

なんぼでも、ないたらええがな!といいながら

ナミダでジョウカするチカラを、つかいつづけるのでした。なので、ナキカンノンさまは、もらいなきして、めったにナミダがとまることがないのでした。

 

なきカンノンさまのカオ、じーっとみてたら、はずかしそうに、

ボーッとしていました。

すると、ナミダでぼやけて、ころんでしまい、タンコブが10こできました。

おきあがったら、とぼけたかおして、やっぱり、ナミダぐんでいました。

 

なきすぎて「このごろ、だいじなことも、ほとんど、わすれた」

といって、また、ゼンコクを、ほうろうするのでした。

(注:ハイカイではありません)

 

おしまい。