兼業えほん作家Tのブログ

オリジナルえほん作品、およびネタ(種)の記録です。

ぼくのおうちは犬のおなか   オリジナル創作品

こんにちは、

 

今まで絵をほとんど挙げていなかったのですが、

少しづつ上げて行きます。

 

 

タイトル

《ぼくのおうちは犬のおなか》  

 

①ぼくは、犬のおなかにすんでいます。

犬の寄生虫だからね。

 

 

②いつも、ぼーっと食べて、

ゴロゴロ寝てます。

 

 

③ちょっとダメなおうちで困ってます。

 

どこがダメかというと

とにかくキャンキャン吠えます。

さわがしいんです。

 

 

④お腹が減ったらキュンキュン吠えます。

寂しくなったらクーンクーン吠えます。

うんちをしたらバウバウ吠えます。

知らない人が来たらガルガル吠えます。

その知らない人が、近くに来るとサッサと隠れます。

お腹の中にいると警報が鳴っているようです。

 

 

⑤おどるんです。

ごはんの前に、ウキウキで、ウロチョロ。

いいにおいが、してきたら、ソワソワして、立ったり座ったり。

誰かがうちに帰ってきたら、ドキドキでシッポふったり、スキップしたり

まるでおどっているようです。

お腹の中は、遊園地のアトラクションみたいです。

 

 

⑤食べるんです。

残飯、リンゴのカワ、ダシをとったニボシ。

コウズイのように、おしよせてきます。

 

 

⑥ついでに、ジブンのウンチもたべます。

マジで?

マジです!

知りたくなかったじじつです。

 

 

⑦お腹の中では、うんちから、にげられないのです。

 

 

⑧イヌはいっぱいたべるんだけど、なぜかふとりません。

 

それは、ボクが、ごはんをたべるからです。

ボクがごはんを、たべすぎると、おうち(イヌ)がよわってくるので

ほどほどにします。

 

 

⑨地響きするんです。

犬くさい。犬くさい。犬くさいので、

消臭スプレーをシュッシュッ・シュッシュされます。

 

僕はお腹の中では匂いがよくわかりませんが

しょっちゅうイヌがくしゃみするので、ジヒビキきします。

 

 

10)さびしくて、すっぱいデス

 

犬は、可愛がられるより、しかられます。

あそんでくれるより、ムシされます。

みんな、いそがしいみたい。

だから、だいたい、ぐーぐー、スースーさびしくねてます。

お腹の中は、しずかですが ときどき、すっぱくなります。

 

 

11)こんな感じで、ぼくのおうちは、毎日いそがし〜です。

犬は、マイニチ、ごはんが、たべれて、ハウス(イヌゴヤ)でねます。

イガイと、しあわせなのかもしれません。

 

12)ボクは、イヌのおなかのなかで、ごはんと、ねるばしょがあります。

ついでに、しあわせせなのかも、しれません。

 

13)イヌが、しんだらいっしょにしにます。

運命共同体です。

こまったイヌですが、ボクにとって、

かけがえのない、たいせつな、そんざいです。

 

 

14)ときどき、おもうことは、

「ウンチたべるの、やめてほしい」ってことぐらいです。

ほかのことは、「まあ、いいっか」ってかんじです。

 

 

(おしまい)

 

 

(参考)

《宿主と共生する寄生虫の一生について》

動物の寄生虫は、お腹の中で卵をたくさん産みます。

卵はウンチと一緒に外に出ます。

外に出たら、虫か、鳥か何かに食べられます。

動物に寄生して、その動物のお腹の中で一生過ごします。

寿命1〜2年が多い。という感じみたいです。